はだか麦のふるさとを訪ねて

大麦農家の物語

STORY  01

大麦農家の物語 Ⅱ

姶良市産はだか麦

花の季節が過ぎ 新緑が芽吹く頃、鹿児島県姶良市のあちこちで麦の穂が色づき始めます。
姶良市は、大麦の一種である『はだか麦』の生産量が県内一。
多くの農家さんが 収穫後の水田を有効活用するため、裏作として麦を植えていらっしゃるそうです。
弊社でも数年前よりはだか麦を加工し 商品化していますので
産地に足を運び 農家さんの想いを伺いたい!ということで、収穫間近となった姶良市のほ場を訪ねてきました。

 

 

ほ場では、「あい裸(ら)麦生産組合」の皆様や姶良市農政課のご担当様、JAあいらのご担当様に、色々と教えていただきました。

今でこそはだか麦の生産量 県内一を誇る姶良市ですが、そこに至るまではご苦労も多かったそう。
特に気を遣っていらっしゃるのが、「水はけ」の問題です。

麦は多湿に弱く、水はけが悪いと根腐れを起こしてしまいます。

そこで実施されたのが、田の周囲を額縁のように排水溝で囲む対策です。

実際に 私たちが伺う前日は雨が降っていましたが、当日はしっかり水がはけていました。

また、麦は芽が出た後『麦踏み』を行います。
麦踏みとは文字通り 麦を人間の足や機械で踏むことで、茎が強くなり、背丈が伸びすぎないという効果があります。
背丈が伸びすぎると実の重みで穂が倒れ、病気や収穫量減少の原因になってしまいます。

生産者の皆さんは収穫までの間、きちんと育っているか、病気にかかっていないか…
「みんなの畑をみんなで見て」、話をしながら麦を育てているそうです。



姶良市産のはだか麦は、焼酎やお菓子など様々な商品へ加工されています。

それらを加工する方々と生産者のつながりも強く、

残念ながらコロナ対策のため今年は中止となってしまいましたが
麦踏みや収穫を一緒に行おうというイベントも企画されていたそうです。





姶良市が一体となって大切に育てている『あい裸麦』。
弊社に原料として届くまでの背景を知ることで、
これからも責任をもって大事に加工していかないといけないなと改めて感じました。

大麦農家の物語

生産者組合の皆様、姶良市およびJAあいらのご担当者様、
このたびは収穫前のお忙しい中、貴重な機会を頂きありがとうございました。
『あい裸麦』を盛り上げるため、これからもぜひお手伝いさせてください!